本項では、育児に関する代表的な悩みについて特集しました。回答してくれたのは、東京と横浜で幼児教室を運営する 「TOEベビーパーク」のみなさんです。
公園でよく会う先輩ママさん達に離乳食の時期を相談したところ「5ヶ月目から」という方や「出来るだけ遅いほうが良い」という方などバラバラで困っています。一体いつから始めればよいのでしょうか?
私どもでは「1歳の誕生日までは離乳食は不要ですよ」と答えるようにしています。といいますのは、赤ちゃんの腸壁は大人よりキメが粗いため、アミノ酸に分解される前のタンパク質のまま体内に取り入れてしまうからです。これは消化吸収される前の異物です。赤ちゃんにとって良くありません。つまり、早期に大豆、卵、牛乳、蕎麦、ゴマなどを与えることがアレルギー(異物排除の免疫反応)を発症する原因ではないかと私たちは思っているからです。
1歳の女の子の母親です。将来のために何か習い事をさせたいと思っています。英語、音楽、ダンスなど色々あると思いますが、何をさせれば一番よいでしょうか?
どんな習い事からも得られるものはあります。ただ、この時期は脳の様々な基礎回路が作られる時期なので1つ〜2つのお稽古に絞ってしまうのもどうかと考えます。ですので、複合的な知育教室も同時にお勧めします。例えば、将来、楽に外国語を聞き取れるように音を聞き分けるトレーニング(日本語は5種類の音、英語は12種類の音)、運動能力や計算能力の向上のため視野角を広げるトレーニング、など総合的に教えてくれる幼児教室をお勧めします。
0歳8ヶ月の男の子の母親です。オモチャを与えてもすぐ遊ばなくなったり、何にでも飽きやすいので将来が心配です。
お子さんはそのオモチャから今の知能発達段階で学ぶべきことをすべて学び終えてしまったのです。例えばお子さんに積み木を与えたとしましょう。多分、触って、叩いて、音を聞いて、匂いを嗅いで、なめてみて、ぽいっとやるでしょう?大丈夫、それでいいのです。それで「これが積み木か」と理解したのです。その間ざっと2分30秒。凄いと思いませんか?そして知能発達が次のステージに進んだ時、もう一度そのオモチャから新しい学びを得るのです。ちなみに、脳は3歳までに80%、6歳までに90%完成します。このあいだに、脳のシナプス(神経回路)を増やすことがとても重要です。ですから、今は数多くのものを、見せたり聞かせたり触らせてあげてください。また、そのためには「子供に飽きさせない工夫」が大切なことは言うまでもありません。